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よく、
「アメリカに来てみたら、英語を話すスピードが速くて理解できないっ」
という話を聞きますが、これ、間違っています。
「Can you speak more slowly?」
とお願いしてゆっくり話してもらっても、結局理解できないことを経験したことはないでしょうか?
話すスピードが速いからついていけないのではなく、原因は実は、他のところにあります。きちんとそれらを理解して、英語耳をつけていきましょう!
特にアメリカに赴任したばかりのあなた、英語が聞き取れるようになると、日常生活が大分、楽になります。
リスニングができるようになると、英会話の80%はマスターしたといってもいいでしょう。なぜなら、日常会話のほとんどは、もうあなたがすでによく知っている、中学でならった単語で成り立っているからです。
それでは、「英語が速くてわからないっ!」の、原因3つを紹介していきたいと思います!それらの解決方法もあるので、お見逃しなく!
1.ちゃんとした発音を知らないから理解できない
あなたは単語を覚えるときに、意味や例文以外に、発音もチェックしていますか?
残念ながら、正しい発音を覚えていなければ、その単語をちゃんと勉強したことにはなりません。なぜなら、伝わらない発音、聞いてもわからない単語は、その言葉を知らないのと、同類だからです。
アメリカに駐在中のあなたが、英語を勉強している目的はなんですか?
テストのために単語を覚えているのではありません。解答用紙に書いて、それでおしまいっ!ではないはずです。
アメリカで生活するのに必要なのは、日常の英会話をスムーズにこなす能力です。そのためには正確な発音も一緒に暗記することが、とても重要になってきます。
2.くっついているからわからない
日本の英語の義務教育では、これを習わないがために、英語が聞き取れない人が多く存在するのだと思います。
実は英語は、単語がいくつかくっついて、発音されています。
でも、日本人が英語の文章を音読すると、英語がプツプツ途切れています。
というのは、まだひらがなを覚えたての子供が、ひとつづつの文字を読んでいるのと同じことです。
「あ る と こ ろ に お じ い さ ん と お ば あ さ ん が い ま し た」
文字であらわしてみても、読みにくいです。ウチの6歳の娘が、今こんな感じで一生懸命、絵本を読んでいます。
私たち大人は、文字をブロックで区切って読んでいるので
「あるところに おじいさんとおばあさんがいました」
こんな風に読みます。
日本人の感覚だと「あいうえお」が英語のアルファベットの「abcde」と、同じように感じてしまうせいで、1つの単語だけで区切ってしまいがちです。
そして、英語ではそれらのかたまりを、くっつけて発音しています。
例えば、日本人にも馴染みのあるこれらの単語、
「come on」を
「カム オン」と声に出す人はいないと思います。
「カモーン」と、日本でも定着しています。くっつけてますね。
では、中学で習う
「a lot of」はどうでしょう?
「ア ロット オブ」と発音しているのをよく聞きますが
「アロロブ」に近い発音になります。全然違いますよね。
このように「ア ロット オブ」のように間違えて覚えているために、英語の本当の発音が聞き取れません。
知っている単語なのに聞き取れないなんて、悲しすぎます。
3.聞きすぎてる
一字一句もらさずに聞こうとしていると、余計に聞き取りづらくなってしまいます。
先日、TOEICがどういうものなのかなと調べていた時に、ネットでサンプルの問題を見つけました。
リスニングの問題があったのですが、
「わたし15年以上住んでるし、こんなの簡単でしょ~」
と思った反面、
「いや、できなかったらプライド傷つくな・・・」
と思ったので、かなり気合をいれて挑みました。(ただのサンプル(笑))
でも、あまりにも意気込んだので、音声に集中しすぎて、内容が全く入ってきませんでした(涙)
英語が音としてしか、頭の中に入ってきませんでした。でも、そのあとに何も考えずに、普段、人と話している感じで聞いてみると、ちゃんと理解して聞くことができました。
こうやって解決!
あなたは3つのうちどれに当てはまっていましたか?
原因がちゃんとわかったら、それを直すためにはどうしたらいいのかを、考えないといけません。
発音をしっかり見直す
新しく覚える単語は、必ず発音をチェックしましょう。意味を覚えるのと同時に、発音も覚えます。
新しい単語に関しては、実はそんなに難しくないです。
それよりも、日本語になってしまっている英語や、中学高校で習う簡単な英単語こそ、注意が必要です。どうしても、カタカナで読んでしまう癖がついているので、なおすのが大変で、時間もかかります。
リエゾン
先ほど紹介した「come on」と「a lot of」のように、いくつかの単語がくっつくと、発音が変化することを「リエゾン」と言います。
ラッキーなことに、このリエゾンには、パターンがあります。一度理解してしまえば、ルールを気にしなくても、自然にできるようになります。
と検索してみてください。
たくさんの種類がありますが、その中から自分が普段使っている文章や単語をまずは抜き出します。
ここで注意ですが、頭の中で理解するだけでは絶対にダメです。リスニングができるようになるためには、自分でもできないと意味がありません。なので、しっかり自分で練習しましょう。
そして、字幕付きのYouTube、映画、テレビなどをみながら、リエゾン探しをするのもおススメです。
聞き方
TOEICのサンプルテストのリスニングで気づいたのですが、私は英語を聞いているのではなく、会話を聞いているのだということです。
最初は聞き取りがなかなか難しいかもしれませんが、それは仕方がないとあきらめてしまいましょう。アメリカに来たばかりだと、聞き取れなくて当然です。それを、あまり思い詰めてしまうと、ストレスになってしまうので、要注意です。
集中してしっかりと聞くのではなく、相手の身振り手振りを見ながら、「ほわー」っと聞いておくぐらいで十分です。
あくまでもコミュニケーションを楽しむようにしましょう!
まとめ
いかがでしたか?英会話上達にはリスニングは欠かせません。
「アメリカ人の英語が速くて聞き取れない」ではなくて、
- 正確な発音を理解していない
- リエゾンを知らない
- 集中して聞きすぎている
ことが原因で、英語が速いと勘違いしている人が多いのではないでしょう。
英語のリスニングができるようになるためには、
- 正しい発音を身につける
- リエゾンの練習
- 英語を聞くときは適当に
この3つのポイントを、しっかりとおさえることが、とても重要です。
「英語をずっと聞いていたら、いつか聞き取れるようになる」
なんて魔法はありません!
魔法よりももっと確実な方法で、リスニングをマスターしてしまいましょう!