あなたは買い物に行った際、お会計のときにどんな態度を取っていますか。もしかしたら知らず知らずのうちに失礼な振る舞いをして、相手を不快にしているかもしれません。
でもここで紹介するある一言を添えるだけで、ぐんと相手に良い印象を与えられます。
私はこの一言を今日の一日だけで二回も使いました!週末にオハイオに一泊した時は、ホテル、レストラン、ガソリンスタンドなど、たくさんの場面でこのフレーズが役に立ちました。
たった3つの単語でできている、短いフレーズなので覚えて明日からどんどん使ってみましょう。
忘れてはいけない一言「Here you go.」
アメリカに住んでいる人であれば必ず耳にしたことがあると思います。何かを手渡すときに言う一言「Here you go.」です。
自分にそんなつもりはなくても
日本ではお家計のときはお金をトレーに入れます。その時は無言です。もうそれが日本にいるときから習慣となってしまっているので、アメリカでもお金を渡すとき、無言の人をよく見かけます。
この行為が店員さんをびっくりさせています。なんて態度の悪い人なんだろうと思われているかもしれません。
アメリカは誰とでも仲良くしよう文化
アメリカではコミュニケーションにフレンドリーさが求められています。初めて会った相手でも、ただの店員さんだろうと、友達のように接することが礼儀正しさです。
私はスーパーの店員さんとも仲良くなるし、レストランのサーバーとも沢山会話をします。アメリカ人からしたら外国人の私にも、話しかけてくることが多いです。会話するのが好きな人がたくさんいるなと、感じます。
そこまで立ち入られたくない日本人
それに対して日本の場合は相手に踏み込むことは嫌われます。「親しき中にも礼儀あり」ということわざがあるように、どこかで一線を引いていないといけないのです。たぶん日本人はそれぐらいの距離感が心地よいのだと思います。
日本人は礼儀正しい国民なので、アメリカでも失礼のないようにとふるまいます。でもそれが冷たいと感じられてしまうのは事実です。
これが正解!立ち振る舞い方
知らない相手でもちゃんと、アイコンタクトを取り、笑顔を心がけましょう。作り笑いで大丈夫です(笑)割とみんな作ってますから。
そして、失礼にならないように「Here you go.」をかならず言うことを心がけましょう。お会計の場でよく使うと思いますが、意外な場所、シチュエーションでも活用できて、とっても便利な表現なんです。
この場面で「Here you go.」と言えたら、上級者!
お家計のときはよく使ってる!というあなた、ほかにもいろんな場面、シチュエーションで使えるのを知っていますか?
- 会計の際、レシートのサインをしてから渡す
- 空港で、パスポートやチケットをみせる
- 飛行機内で、ごみをフライトアテンダントに渡す
- ホテルで、何かを部屋まで持ってきてくれた人にチップを渡す
- 誰かが落としたものを拾って手渡す
- 写真を撮ってと言われて、撮った後にカメラを相手に返す
あなたは六個中、何個の場面で「Here you go.」とちゃんと言えていますか?
他の言い方もあります
- Here you are.
- Here it is.
- Here is your ----.
これら三つは「Here you go.」とまったく同じ意味で使えます。自分が言いやすいものを一つだけ選んでください。とっさに一言を発するときに、たくさんの選択肢があると迷ってしまうので必ず一つだけに決めることをおススメします。他のはもう忘れてしまってもいいくらいです。
【Here you go. = どうぞ】は間違い!
手渡すときに使うフレーズだから「どうぞ」という意味だと思ってしまいがちですが、実は違うんです。
直訳すると・・・
- here ここ
- you あなた
- go 行く
「あなたはここに行きます」という意味かなと、一見思います。
英和辞典には
「どうぞ」という訳がのっています。「Here you go.」を検索してみると、なぜそういう訳になるのかと疑問を持っている人がたくさんいるようです。
この訳が実はとっても厄介なんです。
英英辞典には
(これはあなたが私にちょうだいとお願いしたものです)
「どうぞ」の本当の意味とは!?
いつも何気なく「どうぞ」と、言っています。日常で、小さな子供にも目上の人にも使える便利な言葉です。でも実はこの短い一言は、あるフレーズが省略された言葉だったんです。
「どうぞ、お受け取り下さい」
感のいいあなたなら気づきましたよね!?英英辞典の3つの説明の中に「受け取って」という言葉がありました!まさに、「お受け取り下さい」と同じ意味です。
つまり
本来「Here you go.」は、省略してしまったほうの「受け取って」の意味合いを持っていました。でも、日本語では「どうぞ、お受け取り下さい」が省略されて「どうぞ」と言っています。これによって、英語に訳した時に「Here you go.=どうぞ」という風になってしまったのです。
まとめ
あなたにはそのつもりはなくても、日本とアメリカの文化の違いを知らないせいで、相手を不快にさせるなんて嫌ですよね。
日常でよく聞く、よく使う「Here you go.」を今まで使っていなかったシチュエーションで使えるようになると、英会話の幅が広がること間違いなしです。周囲の人を驚かせましょう!